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なりたい自分像、見つかりましたか?
-令和6年度「学長と学生の懇談会」

 学生が太田寛行学長や教職員と直接話し合い、より良い大学運営を目指す取り組み「学長と学生の懇談会」が12月18日、天下足球网で開かれました。6学部?学環の1年生13人が出席し、大学生活でかなえたい「サクセス」や悩み、改善してほしい点などを語りました。

学長と話す学生の写真

 茨城大学では、学生の学びや生活における充実感や達成感を示す「スチューデントサクセス」を重視し、「なりたい自分になる」ことを中心に据えた学修者本位の教育?学生支援に取り組んでいます。今回のテーマは「入学後に自分の『サクセス』は見えたか?~自己実現に必要な課題と展望~」。9か月の大学生活を経て、1年生が自分の「サクセス」をどう考えているのか、率直な意見交換がなされました。

 宮﨑尚子スチューデントサクセスセンター(SSCスチューデントライフサポート室長がファシリテーターを務め、出席した学生一人一人に意見を聞きました。「誰にもまねできない大学生活を送りたい」「コミュニティづくりをしたい」「生物と化学を学びたい」「特別支援学校で英語を教えたい」「サクセスはまだ定まっていないが、オムニバス授業でいろいろな話を聞き、興味のある分野が見つかった」―など、さまざまな「サクセス」が語られました。

学生の話を聞く太田学長と久留主理事の写真

 学生の悩みも明かされ、出席者はその悩みを解消しようと議論を広げました。「学んだことを活かせずモチベーションが続かない」といった声には、別の学生から「今、実践の場づくりをしているところ。学んだことを、畑で活かしてみよう、とか。学んだことを軽く実験、検証、実践してみようという場を目指している」と反応がありました。
 「なんとなくしたいことはあるが、この状態で先生に声を掛けても良いのか、時間を取ってしまっても良いのか、とためらってしまう」という悩みには、大久保武SSC副センター長が「皆さんが思っているほどかしこまらなくて良い。学生は自分で考えて学ぶ、先生はそのサポート役。聞きやすさのハードルをぐっと下げて良い」と応えました。
 同じ悩みを持つ学生同士で意気投合し、話が盛り上がる場面もありました。

学長と話す学生の写真2

 学生からは、「授業以外の学びの場がたくさんあると良い」「バリアフリーに、全員が過ごしやすいようにしてほしい」「茨苑祭で図書館前の芝生に人がいるのを見て、活気があっていいなと思った。普段は入れないが、ピクニックなどができると楽しそう」―など、大学への要望も語られました。

 太田学長は「皆さんが心の内を打ち明けてくれて、本当に良かった。こういう場は私たちにとっても大事だが、皆さんにとっても大事だと再認識した。もっとやらないと」と述べました。
 そして、「こういうの、どうですか?」と、この懇談会のような機会を企画したり運営したりする組織「SS(スチューデントサクセス)委員会(仮称)」を提案。学生から「大賛成」の声が上がると、「学内で話し合いたい。参考になることがたくさんあり、とても良い場になった」と締めました。