【著作?制作物紹介】スチューデントサクセスセンター?山崎大教授 編著
大学で学ぶ力学の基礎 数学的基礎から仕事まで
大学で学ぶ力学の基礎 数学的基礎から仕事まで
出版社:学術図書出版社
出版日:2024年5月
著者コメント
本書に対応する講義動画が無料で視聴できます。
(ただし、広告が再生?表示されることがあります。また、講義動画の確認問題と本書の確認問題は異なる場合があります)
大学で学ぶ物理学?数学
https://www.youtube.com/@user-vw7nv7nv3i
本書は、高等学校までに物理学を十分学ぶ機会がなかった大学生を対象とした講義を、7年以上担当してきた経験から執筆した、大学の力学を基礎から学ぶための教科書?参考書です。物理学、特に力学の修学において、高校から大学まで円滑に接続するためにまとめてあります。よって、これから力学について一から学びたいと思っている大学生以外の方にも、本書はお勧めです。
本書は、第1章の力学を学ぶ上で前提となる必要不可欠な基礎知識から始まり、続く第2章からは、高等学校で学ぶ力学の内容の前半部分から、大学で学ぶべき力学の基礎的?入門的知見の獲得を目標として構成しています。全体を通し、式の導出に関しては、できるだけ計算が追えるように途中式を極力省かずに記載しています。よって、計算が得意な方にとっては、少ししつこく感じるかと思いますが、その場合は読み飛ばしていただいて構いません。例題はなるべく各節に設定し、すべての節ごとに確認問題を設けています。確認問題の解答も本書末に掲載しています。基本事項の理解、例題で基本事項の問題における活用法を学び、確認課題で力試し、という順で学修することで、学修内容がより確実に定着できると思います。また、本書には、表紙でも紹介している通り、対応する講義動画が無料で視聴できるようになっています
(ただし、広告が再生?表示されることがあります。講義動画の確認問題と本書の確認問題は異なる場合があります) 本書と合わせて講義動画を視聴することで、より効率的に学修が進められると思います。
本書は、私としては挑戦的に、図を含めて大手のスライド作成ソフトを使って執筆しました(一部の数学的なグラフを除く)。これまで作ってきたスライドを有効活用でき、図を描く際の自由度もあった半面、どうしても表記上のバランスが崩れる数式をどうにかするために大変苦労しました。また、一部の図には、退屈?単調にならないように、学修進める上で影響がない(と思っている)範囲の遊び心を込めました。中には見苦しい図式や、何がおもしろいのかよく分からないものもあるかと思いますが、その際は、優しさと憐れみをもってスルーしていただければ幸いです。
1章 数学?物理学の基礎知識
2章 時,位置,変位,速度,加速度
3章 力とニュートンの運動の法則
4章 重力
5章 いろいろな力と道具の作用
6章 回転と振動
7章 抗う力
8章 仕事
著者プロフィール
山崎 大(教授/スチューデントサクセスセンター)
専門は宇宙論、宇宙物理学、科学教育、科学リテラシー。
東京大学理学系研究科修了 博士(理学)。
2015年2月 茨城大学 准教授 として着任。
2021年4月より茨城大学 教授、現在に至る。